第39話
クラスメイトの旅
昭和42年、秋田師範付属小学校の同級生が、51年振りに、東京のホテルオークラで再開しました。主催は、当時タバコ専売公社総裁の東海林武夫氏で、京都から青柳安誠博士、秋田から那波まつ子さん、笹山愛子さん、わたしの三人、それに在京の平岡真子さん外5名で、あの大きな銀杏の樹のあった付小校庭をなつかしみ、次々と昔話に名残がつきず「次回は京都で」と約束して散会しました。京都では、祇園の中村屋で、青柳先生の主催でした。
東京から東海林ご夫妻、秋田からは前回の女性メンバー三人連れで、祇園の名妓も交えて楽しい一夜を過ごしました。
翌日は桂離宮から、嵯峨をめぐり、女性たちは、女人高野の室生寺まで遠路、車でいき、山の宿で一夜を語り、次回は岡山、そして倉敷、高山、九州と青柳先生がドイツへ行かれるまで楽しい旅が続きました。
しかし、あれから、次々と皆さまが、この世を去られ、今はわたし一人が残されました。
淋しいものでございます。
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