第36話


磨けば光る秋田美人

 

わたしたちは「秋田美人」の応援団です。藤田さんは
「秋田美人の健康美は、春夏秋冬がはっきりしている風土の中で、すくすくと育っていること。美しい肌は自然環境の賜物であり、秋田米に代表される食材によるもので、エステ(美顔術)の美しさではない」
と主張、わたしは美容師から見た「肌の美しさ」を強調し、湯沢の産婦人科医・杉本元祐先生がご主張されている「ミロのビーナス」の数値と最も近いのは「秋田の女性である」と数値を挙げて主張させていただきました。
これに対して京都側は
「二〇〇〇年来の京美人、伝統の美しさ、京の着物の姿の優雅さ、洗練された女らしい物腰の優しさ」
などを主張していました。判定はどうだったでしょう。
「秋田は、地域全体が、美人系だ。汽車が峠を越すと、色白で、健康美の女が目につく。男から見てなめらかで、ぽってりした肌に引かれる。磨けば光る素質がある。京都の京美人は確かに美しい。特に小袖姿が美しい。杉にたとえれば北山杉で高級で床柱にはいいが、量が少ない。造られた美しさで、夜はきれいだが健康美ではない」

というものでした。
わたしは「うまくいって二本かな」と思っていましたが、判定は三人とも秋田に「判定板」を上げてくださり、三対〇で秋田が勝ち、大きなトロフィーをいただいてきたのでございます。本当にうれしかったし、秋田の女性の「美人値」の高さに驚いたものでございます。

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