「パ−マネントマシン」は、タコ足のような24ヒーターの、いわゆる「電髪」です。
ところが、これが大変でありました。
新品ですから一応かけてみて、かかり具合を見なければなりません。
ところが、怖がって誰もかけてくれないのです。わたしは
「5人にパーマをかけてみて、異常がなければ、始めよう」と思っていました。
ところがその5人がなかなか集まらないのです。
みんな嫌がるのです。怖いのです。
「頭に電気をかけて馬鹿にならないか」とか
「黒焦げにならないか」とか、
とにかく、これでさんざん苦労しました。
妹や親戚の人たちにご馳走したりして、やっとモデルになってもらったり、かかり具合を試したりして・・・、結局「パーマ」の営業をはじめたのは、それからしばらくたってからでした。
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ところが、営業を始めたものの「パーマ」をかけにくるお客さんは、月に一人か二人くらいしかいないのです。
参りました。
ところがです。
その一人、二人が、パーマの宣伝になり、お客さんを増やしてくれたのです。
だんだん、東京の流行も秋田に広がって
「パーマをかけてください」
と店にお客さんがドンドン増えるようになってきました。 |
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