角館支部 中野 勝義
仙北市には、無病息災や五穀豊穣、家内安全など、1年の無事を祈願する小正月行事がたくさんあります。その中の一つ、角館の街なか数カ所を会場に、1メートルほどの縄を結び付けた炭俵にかまどの火をつけ、ゆっくりとからだの周りを円を描くように振り回し、一年の無事を祈願する「角館の火振りかまくら」があります。人それぞれ祈願の思い入れが違うように、さまざまな炎の輪が雪の中に浮かび上がり、とても幻想的な世界に誘われます。炭俵をゆっくりと回し、きれいな炎の輪を作る火振り名人もいれば、私みたいなせっかちな人は、炭俵を早く回してしまう傾向があるようです。火のついた炭俵、早く回すと火の勢いが増し、さらに多くの火の粉の舞い、とっても危険な火の玉ボーイになってしまいます。「角館の火振りかまくら」興味のある方はぜひ一度、体験されてはいかがですか。なお、炭俵を回すときは、火の粉に負けない服装(穴があきます)と、髪の毛が燃えないよう(燃えます)に、注意する事をお伝えしておきます。
さらに今回、角館の火振りかまくらに合わせて、コロナウイルス疫病退散を祈願し、「メルヘンチックな冬の夜の武家屋敷」と銘打って、武家屋敷通り両側にミニかまくらを作るボランティア活動に参加し、みんなが元気になるよう願いながら、たくさんのミニかまくらを作ってきました。
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