コロナウイルスの影響で、この2年開催が見送られていた能代嫁見まつりが、このほど開催されました。
境内のつつじが満開を迎え甘い香りの漂う中、それぞれの美容室でお仕度を整えた花嫁、花婿がワゴン車で送られて到着します。7組の参加はコロナ前より少ないそうですが、色とりどりの打掛に初々しいかつら姿の花嫁は本当に可愛らしかったです。
会場には撮影チャンスをねらって多くのカメラマンが集まっていました。
まつり実行委員会の立ち上げは昨年12月、能代観光協会会長が実行委員長、美容組合能代支部長の加藤妙子さんが副委員長を務め、まつりの開催を決定して準備が始まりました。しかし、その後、県内でも新型コロナ感染拡大が起こったため、2回目の実行委員会が開催できたのは4月でした。
「嫁見まつり」は5月、能代日吉神社の中の申祭に併せて行うもので、今年度の能代の観光行事の皮切りとなるものです。次の行事の弾みになるためにも開催することに意義がありました。
「美容組合」というリボンをつけた能代支部の皆さんが実行委員として忙しく働いていて、3年ぶりの開催に漕ぎつけた能代の美容師たちの心意気を感じました。
近年は和装を選ぶ花嫁が少なくなり、美容師の腕をふるう場が限られてきているからこそ、こういった機会に若い人達に広く知ってもらい、若い技術者には興味を持っていただけたら伝統の花嫁化粧着付の技が長く続いていくのではないかと思います。
知らない同士でも「おめでとう。お幸せ。」と声をかける光景は微笑ましいものでした。
今年は中止した「キッズ着物行列」を来年は復活させて、もっともっと賑わいを創り出したいと能代支部長加藤さんが力強く話してくれました。
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