身につまされる思いの講習会
「認知症」と言う病名、知ってはいましたけれど、改めて自分の中で強く意識しました。
去る二月十五日、生活衛星関係営業大曲地方連絡協議会の研修会で「認知症について」のお話を聴き、素直に心に浮かんだ感想です。
周りが、特に家族が気づいてあげる、正しい知識を身につけ適切に対処することなどが重要である、との講義はまさにそのとおり、と納得のいくものでしたが、お話を聴くにつれ不安がひとつ沸きあがりました。
痛い、痒いは自分で気づくけれど、この「認知症」は自分では気づくことは出来ない、即ち、自分では対処できない、結果、家族や周りの方に迷惑を掛けていることを自覚できない、なったらどうしようという不安です。
テレビ等で耳にする機会があっても自分に縁遠いもの、手先を使う職業の方には発症しにくいと言う都合の良いことのみを記憶に留め、意識の外に追いやってきた節がありますけれど、常連のお客様が年齢を重ねるにつれ少しずつ記憶の出し入れに時間が掛かるようになっている現実もあり、また、自分も齢六十を過ぎており、真剣に向き合わねば、と思った次第です。
一緒に受講した角館、南仙北、北仙北の皆様はどう思われたのでしょうか。
講習会後、いろいろと調べてみたのですが、一人暮らしの高齢者で全国四十二万人、秋田県では二万四千人の方がこの「認知症」と推計されているそうです。更に「認知症」は高齢者特有のものではなく、早ければ四十代前後でも発症する「誰でもなり得る病気」のようです。（病気はなんでもそうですが…）
街の勢いが衰えつつある中、来店し続けて下さるお客様のためにも、自分では気づかないこの認知症を避ける工夫をしていきたいものですね。まず、営業を継続していけることが私達の絶対条件だと思いますから。
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