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トークショー「世界にはばたく美容師と語る」

山本久博氏、ヨシ・トーヤ氏、中島友康氏、山崎氏



山本
「世界にはばたく美容師と語る―というテーマですが、世界にはばたく美容師を育てるという言葉に置き換えて、日本の美容師が幸せになれるヒントをお伺いしたいと思います。
 ヨシさんはNAHA賞を始め、数々の権威ある賞を受賞されていますよね。」

ヨシ「僕は、いつもニコニコしているから、ニコニコしているとあげたくなるんじゃないかな?(笑)
 僕は20数年間、作品の撮影を続けたんですね。
最先端をいくようなヘアスタイルではなくて平凡なボブのね。その写真をお客さんが『こんなのにしてください』って持ってくるっていうんですよ。  
 だから、賞をいただけたのも、一般の消費者に認められたんじゃないかな。僕はいつも撮影したヘアスタイルの写真を美容師以外の人に選んでもらうようにしているんです。」

山本「私自身も美容師以外に選んでもらっています。
 ところで、私はヨシさんの鹿児島弁『泣こよか、ひっとべ』の言葉が好きなのですが、紹介してもらえませんか。」

ヨシ「(笑)泣こかい、跳ぼかい、泣こよかひっ跳べ―という囃し言葉から来た鹿児島弁で、泣いて諦めるより、思い切って行動しろという小さい頃の郷里の教えですね。」

山本「ヨシさんはまた、日頃、どれだけ切るかではなく、どれだけ残すか、とおっしゃってますね。」

ヨシ「切りすぎるより、切り足りない方がいいということ。切り足りないのは、もう一度来てもらうチャンスでもあるんですから。」

山本「中島さんは初対面の人と交渉をする時のために、ご自分の作品集を持ち歩いているそうですが…。」

中島「どういう仕事ができるの?と聞かれた時に、顧客リストなんかではあてになりませんから。
 5年前、まだ英語もままならなかった時、それを見せてサリー・ハッシュバーガーに認められました。私にとって作品集は名刺代わりです。この作品集を作るのも、休みの日に休んでいたのではできませんが。」

山本「作品集のクオリティは財産です。私は日本の美容師も取り入れてほしいと思っています。
 中島さんは、日本にいた時ピーク・ア・ブーで活躍されていましたよね。そのポジションを捨ててなぜ渡米したのかその心情をお聞かせくださいませんか。」

中島「ピーク・ア・ブーには13年勤めました。入社試験を受けた同期生は200〜250人、そのうち10人が合格し、13年経って残っていたのは4人でした。
ひとりはアキヤマ君といって、センスがよかった。二人目はイトウ君で毎日練習して緻密な技術を磨き上げていた。3人目はクリモト君、彼は人間力があった。美容師に必要な『センス』『技術』『人間力』。3人は時期を同じくして、それぞれ店を出しました。
 そして、4人目のボクは、彼らを上回る何も持っていないと思って、海外に見つけに行きました。」

山本「アメリカで苦労したことを教えてください。」

ヨシ「私は長男なので、農家を継ぐものと思われていたが、1956年農業を学ぶために渡米しました。しかし、ある日本人が美容室を経営しているのを見て、自分もできるのでは、と思い立って美容師を目指したんです。
 そして、この仕事を学びたいという思いが大きくなり、サンフランシスコからニューヨークのヴィダルサッスーン社へ行きました。断られたのにもかかわらず、当時、英語がよく分からなかったために帰らなかった。手伝っているうちに、手を差し伸べてくれる人がいてね、仕事をもらえた。自分で仕事を掴み取った感じです。
 だから僕は、いつも学生には『いい店だと思ったら訪ねて行きなさい。何度も足を運びなさい。』と言っています。」

山本「いい美容師になるためには、いい指導者に出会うことが大事ですね。」

ヨシ「習ったことはすぐ教える。教えることは学ぶことだ。教えて学んで成長して行くんだね。」

山本「まず、指導者の自分たちが勉強しなければ、よい美容師は育たないですね。中島さんはアメリカに渡って11年目、日本にはない厳しさがあったと思いますが。」

中島「本当は苦労しているんでしょうけれど、それは苦労じゃない。強いて挙げれば、2年前から経営に携わるようになって、人を動かすことに経験したことのない苦労を感じている。自分が常に半歩前に出ていないと人はついてこない、「ボク」じゃない苦労です。お店には、3つの目標を掲げています。『お客さまを喜ばせるプロを目指す』『求められる集団の一員になる』『美を追求するプロとして美しい生き方をする』お仕着せではなく、いかに本人がやりたい方向に持っていくか、です。」

山崎「成功した人は、苦労した、とは言わないものですね。苦労と感じないことこそが成功の秘訣なのかな?
 指導する時、『見て覚えろ』で済んだ時代もあったが、指導者である自分も勉強し続けなければなりませんね。」

ヨシ「しかし、教えすぎないことも大事。その人の才能を殺さないこと。個性を殺すと店の幅がなくなり、それにつれて客の幅もなくなります。
 それに、スタッフを褒めるのではなく、スタッフがやったお客さんを褒めることです。」

山本「これが世界に通用する美容師の心得ですね。
 日本は今、価格破壊が進んで、低料金を売りにしたチェーン店の進出が増えています。
秋田県では美容師の技術を高め、低料金の店ではできないカラーリング『ホイルワークカラー』を進めています。
 アメリカのカラー事情はどうですか?」

ヨシ「カラーは一番大切な顔の周りから始めるのがいい。いくら後ろをきれいにしてもお客さんには通用しませんからね。そして、同じ色にしないで、混ぜて立体感を出す。」

中島「サリーのお店では、ビーチブロンドといって海に行って焼けちゃったみたいなブロンドのカラーリングを行っています。ホイルを40枚貼って350ドルの料金をいただいています。」

山本「私も、ベタ染めではなく、美容師の技を付加価値としたいと思っているので、秋田県ではすべての支部で講習会などを通じて勉強しています。
美容師は一生かけていける、いい仕事だと思います。」

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