横手支部 渡部リツ
今年の夏の暑さも大変だったが、台風も大型化し、何回も日本列島に上陸し、各地に多大な災害をもたらしました。そして今度は大地震です。被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。
10月4日、横手支部は、田沢湖町の芸術村へわらび座公演ミュージカル「銀河鉄道の夜」を見て来ました。
銀河にまたたく
星をたずねて
終わりなき道を
旅して行こうよ
地図のない旅
心にまたたく
夢が道しるべ
この詩はパンフレットに載ってたまま書いてしまいました。「人々の本当のさいわい」を探す宮沢賢治の生涯のテーマ、銀河鉄道の旅に少年の夢の中の出来事と重ね、様々な人との出会いと別れ、孤独をあじわい苦悩し成長していく自身の気がしました。
舞台の華やかな力強いダンスとジョパンニの声と、静かな星のかなたに向かう銀河鉄道の汽笛が、聞こえてくるようです。今も。
お昼は、郷土料理のキリタンポ鍋に地ビールをごちそうになり、明日からの元気の素をたくさん蓄えてきました。
田沢湖町の山は紅葉にはまだでしたが、所々うす茶色に変わりはじめた木もあり稲が刈り取られた田んぼは、杭がけの稲が整然と並んで美しく、稲掛けの稲は、横縞模様に稲が垂れ、ずっしりと見え、豊かな田園の絵のようです。
稲穂の匂いがバスの中まで、匂ってくるような気がした帰途でした。 |